飼育方法:ヤワゲネズミ、ジャービル

【ジャービル(スナネズミ)の飼い方】

【ヤワゲネズミ(プチラット)の飼い方】

ヤワゲネズミ(プチラット)
【生態】
名前の通り被毛が柔らかいのが特徴。アフリカ原産のネズミの仲間である。
本来は夜行性だが、ペットとして飼育されているものは日中でも起きていることもある。

基本的に群れで暮らす。野生のものはゆるい縄張り意識を持ち雄同士揉めるものもあるが、現在野生のものが日本で流通することはなく、全てブリードものである。従って、ただでさえゆるい縄張り意識はほぼ影を潜め、雄同士だろうが雌同士だろうが、どんな個体でも仲良くすることができる。むしろ単独飼育はストレスとなり時には命にかかわるものもでるので、必ず二匹以上で飼育したい。仲間が多いほど安心感を覚える。

ちなみに、ヤワゲネズミはれっきとした独立種である。時にはペット用のラット(ファンシーラット)の一品種と誤記されていることもあるが、学名も生息地も生態も異なる、全くもって別の生物である。インターネットで調べ物をする方々は、このような根も葉もない間違いがインターネット上ではまかり通っていることがあることを踏まえてネットサーフィンを楽しんでほしい。

【ケージ】
ヤワゲネズミに使用するケージは、ハムスター用のメッシュケージでも水槽でもよい。よくはねるので、水槽を利用する際は蓋に爬虫類飼育用の金属メッシュを用いること。重石やテープ・紐などで蓋をしっかり固定することが大切である。 水平面でもかじってしまうことがあるので、プラスチックケースでの飼育は注意したほうが良い。時には側面に穴を開けてしまうこともある。

ケージの隙間から積極的にかじってくるので、周りに物は置かないほうが良い。指などもケージに触れるとかまれる。

【餌】
穀物や草を食べる草食である。何故かドッグフード等をメインに飼育されているケースも見受けられるが、いくらドッグフードがほとんど穀物で作られた餌あってもお勧めできない。 餌としては小鳥の餌やハムスターフードなどに加え、チモシーメインのラビットフードを与えると良い。ドッグフードは使用するとしても少量である。これらに加え、アルファルファキューブなども与えると喜んでかじる。
ホームセンターやペットショップで専用餌は販売されてないと思われるが、shippobankでは飼育繁殖をしているので、オリジナルのヤワゲネズミ専用フードも販売している。

野菜や果物も食べる。一般的にハムスターや犬猫に向かないとされているもの以外を与える。
草食であっても弱った個体は共食いの犠牲となることがある。老齢や怪我、体調不良の場合は単独飼育も避けられない。 飼育個体は月齢と共に体重が増えてコロコロしてくることが多い。肥満が疑われる場合はヒマワリの種などの高脂肪飼料を控えると良い。
水はボトルなどを利用して常に新鮮で綺麗な状態で飲めるようにしておくことが大切。ボトルはかじられて穴があくことが多々あるので、設置時に予めガードを施しておくと安心だ。

【世話】
餌と水を常に摂取できるようにしておくこと。
餌入れは中に排泄されることが多いので、濡れているようなら中身を捨てて洗ってから使うこと。
副食として野菜などを与えてもよい。
水はボトルに入れて与えるのがよいが、ボトルの口がつまることがあるので注意すること。

床には床材として紙などをひく。ウッドチップはアレルギーの原因になりがちなのでさけた方がよい。牧草は吸水性が乏しいので他の床材と組み合わせて使う。ペットシートはビニール部分があるので使用しない。
掃除はトイレとして使用しているところは多目に、それ以外の全体掃除も週に一度くらいはこころがけたい。ちなみに草食であるヤワゲネズミはゴールデンハムスターほどにおいがきつくない。

ハウスを入れる場合は中でおしっこをする可能性を念頭にいれて選ぶこと。つまりは、木製のものなど洗うことのできないものは使い捨てと考えるべき。 ティッシュの箱やトイレットペーパーの芯を使い捨てするのも便利でよい。
布製品は死亡事故の原因となるので使ってはならない。ハンモックなどはもってのほか。綺麗だから、フカフカだから、この繊維ならほぐれても糸状にならないからといって布をケージに入れることが流行っている昨今であるが、それはネズミのみならず小動物には危険であり、人で言えばピアノ線を張り巡らせた中で生活しているようなものなので、とにかく布はケージにいれない、近づけない。

回し車も事故の原因になりがちなのでおすすめできないが、見ている範囲内で使い、監視していないときは取り除くのであれば使っても構わない。

【コミュニケーション】
たいへん跳ねるので、ピックアップや保定には尾の付け根の方をつかむようにするとよい。体を握るように捕まれるのは好まない。 慣れかたとしてはドワーフハムスター程度なので、過剰なスキンシップをさけ、主に鑑賞をメインに飼育することをおすすめする。

ヤワゲネズミという和名にあるとおり被毛の手触りが非常に柔らかくてとてもきもちよく、ついつい触りたくなってしまうのは仕方が無いが、あまり触るのはストレスになる。

ブラッシングや風呂は不要。砂浴びも不要。 爪切り、耳掃除なども不要。

【繁殖】
ヤワゲネズミの成長は遅く、体重が大人のものになるまでの時間が長い。幼弱なものをとりわけ好む傾向にある多くの日本人にはぴったりの小動物ではなかろうか。

雌は生後三ヶ月から四ヶ月ほどで繁殖可能になる。雄はもう少し時間がかかる。 母体に与える餌の内容によって繁殖結果が異なるのがヤワゲネズミの面白いところだ。ペットとして飼育する場合はあまり繁殖することは控えられるべきであるので、その頃までには性別を分けて飼育するほうが良い。

一ヶ月ほどの妊娠期間を経て、5から20匹ほどの子供を生む。産まれたときから子どもにはうっすらと毛が生えている。子煩悩な雌もいるが、育児にやる気がおきない雌も多い。子どもの面倒自体は群れ全体が関わるのがほほえましい。

【病気】
心配なことがあれば獣医さん。まずこれが基本である。 ただ、我々も紙で指を切ったり、少々の頭痛が始まったところで、すぐさま医者にかかる人はまれであろう。
ここにいくつか、よくおこりうるトラブルをあげてみる。獣医師によってはほぼ犬猫専門の方もおり、あらかじめ小動物に強い獣医師を探しておくとよい。shippobankではあらゆる動物を診ることのできる獣医師を紹介しているので、心配なことがあったらたずねていただきたい。

猫や犬、鳥などから外部寄生虫がうつることがあり、獣医さんにいけば薬がもらえられる。
皮膚の異常は感染症やアレルギーが原因のこともある。

くしゃみをする場合は、床材のアレルギーが一番に疑われる。アレルギーで脱毛することもあり、床材を別のものにかえるのが対処法である。他にも強い臭いのアロマオイルやお香でくしゃみをおこすものもいる。 風邪のような症状のひとつとしてくしゃみがおこることもあり、この場合は獣医さんで薬がもらうとよい。 細菌などの感染による下痢をおこすこともある。こちらも獣医さんで薬がもらえる。

生後一年ほどすると白内障や腫瘍ができるものも多々いる。手術は小さなネズミの体にとっては多大な負担となるので、より良い老後に向かってよく考えることが大切だ。
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